ままらに茶屋

シャイな私たちの英語倶楽部 - introvertsのための英語学習法

英会話上達のための3つの心得 

こんにちは。ままらにです。
今日は私が語学をする上でとても重要だと思う3つのポイントと、前回お話したシャドーイングについて、さらに実際にシャドーイングをするのにオススメの音源も少しご紹介したいと思います。

 

イギリス英語とアメリカ英語

先に進む前に、私が学んだのはイギリスで話されている、いわゆるイギリス英語だということをお伝えしておかなければなりません。もちろんアメリカの映画も観ますし、娘と一緒に YouTube でアメリカの子供向けの番組も観たり、音楽も聴きます。ですが、詳しく知っているのはイギリス英語のほうです。今回はアメリカ英語のものとイギリス英語のものとふたつ、音源のサイトをご紹介しますが、やはりどうしてもイギリスのものが中心になってしまうと思います。ただ、アメリカ英語が主流の日本でイギリス英語というとなんだかレアもののように聞こえますが、実際に見てみると、イギリス英語が話されている国は沢山あります。元植民地のインド、オーストラリア、ニュージーランドはもちろん、私の住むヨーロッパでも、共通言語として話されているのはイギリス英語です。他にも西アフリカなどで話されている、英国との奴隷貿易から生まれ、地域地域で独自に発展していった West African Pidgin English というものもあります。Pidgin English は他にもあって、もともとプランテーションなどで別の言語を話す者同士がなんとか意思の疎通を図ろうとして生まれたものです。発音や、言い回しなど、独特でとても面白いのですが、実用英会話とはなりにくいので、こちらに関してはいつか別に新たな項目を作って研究してみたいと思います。

意外に知らない英会話のコツ。この3つを押さえておけば必ず話せるようになる。

さて、このシャイな私たちの英語倶楽部が目指すのはやはり、心の通うコミュニケーションのための英会話です。そのためにここで幾つかのポイントを確認しておきたいと思います。

  1. 自分に合ったインプットの方法を探すことが大事。
  2. 話せるようになるには話すこと。
  3. 恐れを手放し、リラックスすること。

1.なぜ自分に合ったインプットの方法を見つけなければならないのか。それはイコール(=)どうしたら続けられるかという問題です。私はとても飽きっぽい性格で、色々なことに次々に興味を持ってしまい、少しかじってはしばらく放っておいて別のことを始め、そちらが飽きたらまた戻って、ということの繰り返しをしています。他の趣味ならそれでも良いのかもしれませんが、語学は続けないと身につきません。使わない回路は脳みそが上手にシャットダウンしてくれますから、せっかく始めてもすぐやめてしまっては、気が変わってもう一度やろうとした時に、また一からやり直しになってしまいます。飽きっぽい性格で多趣味の私でも、幸い英語には飽きたことがありません。本を読んだり、映画を観たり、人と会話を楽しんだり、英語は身につけると色々な世界に私を連れて行ってくれますから、飽きる暇がないのです。けれどもある程度身につくまで続けるには、やはり自分の性格に合ったメソッドを使わなくてはなりません。合わない方法で無理をして、勉強が苦痛になってしまっては続くはずがありません。植物が水や養分を根から吸い上げ、陽の光を浴びて、ある時ポッと花を咲かすように、私たちも学んだ事をごく自然に自分の言葉として外に出してあげられるようにするのです。言語学習も気持ちよく、楽しく、好奇心をそそられながらやるのが理想です。

2.話すためには話す。これはもう少しお話ししました。はじめは相手や観客などいなくて良いのです。独り言でOK。シャワー浴びながらでもいいし、自転車に乗りながらでもいい。頭と口を繋げる回路を強化するトレーニングをします。

3.恐れを手放し、リラックス。すなわち自意識過剰にならないことです。自分が思っているほど、相手はあなたのことを気にしていません。少し間違えたからって世界の終わりが来たかのように恥ずかしく思うことはないのです。外国語なのだから間違えて当たり前だし、母語とは違う言語を話そうと努力をしている自分をむしろ褒めてあげるべきです。それでも怖くなったら、日本語を話そうと頑張っている外国人に自分が出会ったらどう思うか考えてみましょう。あなたはその外国人の文法の間違いや、訛りをばかにして笑いますか?

英語の森の入り口 – シャドーイング

さて、この3つのポイントを踏まえた上で、英語という森に分け入っていく入口のひとつとして、私がまずオススメしたいのがシャドーイングです。これは毎日やる筋トレとか、ストレッチに似たものと考えていただくと良いと思います。具体的には、音声を聞きながら、聞こえたままにそれを復唱するのです。一文聞き終わってから言うのではなくて、聞こえた音を、切りのいいところまで待たずに、即座に発声していきます。

まずは何も考えずに飛び込んでみよう。

ごちゃごちゃ言わず、まずは実際に試してみましょう。

99percentinvisible.org

こちらはカリフォルニアにベースを置くポッドキャストの配信局。「普段あまり考えることのないことについて考えを巡らす」というサイトで、様々なトピックで30分ほどのポッドキャストを選んで聞く事ができます。ポケットについての考察やら、私もイギリス時代に毎晩聞いていて、実は特別な思い入れのある Shipping Forecast についてもありました。

99percentinvisible.org

そして素晴らしいことに、全てのエピソードに transcript(文字起こしされたテキスト)が付いています。ただシャドーイングとして聴く時は、はじめのうちはこれを見ずにやってみましょう。最初から transcript を見ながらやってしまうと、シャドーイングの醍醐味が味わえないので。

もう一つは英国発、Spark 

stories.co.uk

こちらは元々ロンドンの Spark London という、英国初の True Storytelling Club(実話クラブ?)から始まって、今では英国各地に広まった、Storytelling Nights で収録されたものを配信しているサイト。ここで発表できるのは

  1. 実話であること。
  2. 自分自身の話であること。
  3. 5分以内であること。

この3つの条件を満たしているお話。実際に話されている、本当に生き生きとした英語を聞くにはとても良いサイトだと思います。 

Spark True StoriesPodcast - Spark True Stories

まずは何も考えずに、シャドーイングしてみてください。そしてどんな効果が現れるか、ぜひメモしておいてください。

実際にシャドーイングをしばらく続けてみると、色々なことが起こってきます。当然シャドーイングのやり方も、上達のレベルに合わせて少しずつ調節していく必要があります。次回からはその具体的な方法をご紹介していきたいと思います。

 

では。